さすがにこの僕がネットを活用して彼女探しをするとは思ってもみなかった。
「この僕が」とは言ったが、これは、「イケメンで女性にモテる要素しかないこの僕が」という意味ではない。ネットで人と交流など持ったことがなく、SNSもやっていないような僕が、という意味だ。

だからこそ、彼女探しは長期戦を覚悟した。いくらネットで恋人を作ることに抵抗が減ってきた時代とはいえ、そんなに簡単に見つかるとは僕だって思っていなかったからだ。
期待こそ淡かったけれども、しかし彼女が欲しいと思う気持ちを抑えることはできずに、やむなく手を出したという感覚だった。

断ってはおきたいが、別にネットのみに頼っていたわけではない。知り合いに、「いい子がいたら紹介して」などとお願いしたりもしていた。さすがに街で声をかけたりなどはしていないが、コンパの誘いがあれば断らなかった。
それでも恋人ができなかったから、それらも継続しつつ、ネットの活用に活路を見出したのだ。

ところが驚いたことに、このネットで彼女探しをした途端に(と言ったらこれも語弊があるかもしれないが)、素晴らしい子と知り合うことができた。
しかも、最初からお互いに惹かれ合うような感覚があり、すんなりと付き合うことが決まった。

長期戦を覚悟していたが、その間、1か月程度である。これを「速攻で恋人ができた」と言っていいのかは賛否あるかもしれないが、いや、かなり早いのではないか。
ネットで知り合ったことは言うまでもない。その間、知り合いに紹介を頼んだりもしたし、コンパにも顔を出した。それでもいいと思える子には出会えなかったが、ネットでの彼女探しを始めたら1か月で恋人として付き合えるような子ができたわけだから、これほどトントン拍子という言葉が似合う出来事もないだろう。

これも言っておきたいが、妥協したわけでもない。妥協ができるなら、紹介でもコンパでも恋人を作ることは可能だ。妥協は嘘をついて付き合うことになるわけだし、それでは相手にも失礼だから僕はしたくなかった。
ネットで繋がることができた彼女は、とても可愛い子だ。顔も可愛いが、性格もとても可愛い。よくこんな子が彼氏もおらずに余っていたなと思えるほど。
性格がおとなしく、言い寄る男性はいたが、そういうしつこい人に嫌悪感や違和感を感じてしまう性格だったからこそ、彼氏がしばらくいなかったようだ。

ネットでと言っても、最初はメールをする仲だった。そこで信頼を勝ち取り、徐々に仲良くなることができたのが勝因だったのかもしれない。
どちらにしても、僕には勿体無いほどの彼女だ。もしかしたら、ネットの中にはこんな独り身の、しかも素晴らしい子がまだまだ眠っているのかもしれない。